DJI Dock 2 特集

産業用自律型ドックソリューション DJI Dock 2

産業用自律型ドックソリューション「DJI Dock 2」は、専用開発のドローン「Matrice 3D/3TD」を搭載しています。軽量で簡単に導入できるうえ、強力な運用能力とクラウドベースのインテリジェンスを備えています。これにより、無人運用の敷居を大幅に下げ、運用効率と質の向上を実現します。また、乗用車に積み込めるサイズで、前モデルのDJI Dockを検討していた方にも再度検討する価値のあるプラットフォームです。

「DJI Dock 2」の主な特徴は以下の通りです:
1. 軽量設計:持ち運びや設置が容易で、さまざまな現場で使用可能。
2. 強力な運用能力:Matrice 3D/3TDドローンの搭載により、高精度なデータ収集や監視が可能。
3. クラウドベースのインテリジェンス:リアルタイムでデータの収集、解析、共有ができ、運用効率と質が向上。
4. 乗用車への積載可能:コンパクトサイズで、現場への移動が簡単かつ迅速に展開可能。

このように「DJI Dock 2」は、産業用途における無人運用をより手軽で効率的にする最適なソリューションです。前モデルのDJI Dockを検討していた方にも、その進化した性能と利便性から再度検討する価値があります。



DJI Dock 2 紹介映像





■コンパクト設計

前モデルのDJI Dockと比較して、DJI Dock 2は容積が約75%小型化され、重量が約68%軽量化されています。その結果、大人2人で持ち運べるほどのサイズになりました。これにより設置の柔軟性が大幅に向上し、設置コストの削減が可能となります。設置場所の自由度も増え、さらに多くの場面で活用できるようになりました。

■高いメンテナンス性能

DJI Dock 2の防塵防水能力はIP55レベル。厳しい気候や環境の中でも、長時間安定した運転が可能です。そのためメンテナンスも半年に1回だけです。また停電が発生した場合でも内蔵バッテリーで最大5時間独立運転が可能です。これにより、ドローンが安全に帰還し着陸するための時間を十分に確保できるほか、一部の動作テストなどは電源を接続せずとも行えます。

・DJI Dock 2 クローズ状態

・DJI Dock 2 オープン状態

■専用設計機体について

DJI Matrice 3D/3TDは、DJI Dock 2専用に設計されたドローンとなり、安全業務や点検業務、測量業務などに適しています。

•DJI Matrice 3D : 望遠カメラとメカニカルシャッター付きの広角カメラを搭載し、1:500スケールの高精度マッピングに対応します。

•DJI Matrice 3TD : 望遠カメラと広角カメラに加えて赤外線カメラも搭載しており、可視光画像とサーマル画像の両方を撮影でき、安全確認や点検に適しています。

■各部について

DJI Dock 2は風速、雨量、外気温を測定できるセンサーを搭載しており、遠隔地からでもオペレーターが現地の状況を把握できます。さらに、内部と外部にモニター用カメラが設置されているため、Dock 2の異常やドローンの離発着状況も確認できます。これらのセンサーにより、強風などの悪天候時にはアラートを発し、自動航行の実施や中止の判断をサポートします。

また、ドローンがフライトしていない間もDJI Dock 2は、ハッチ内でドローンが常に飛び立てる最適な状態を維持する重要な役割を果たします。内部には温度や湿度を測定するセンサーが内蔵されており、空調システムにより適切な環境を保つことができます。さらに電源部分には扉を開けるだけて簡単にアクセスでき、送信機と接続することで設置時における初期設定を画面に沿って容易に進めることができます。

■接続について

DJI Dock 2を運用するためにはAC100V電源供給とインターネット通信環境が必須となります。電源ケーブルやLANケーブルは任意の長さを用意して、ポートに接続します。

■環境設定 使用機材

DJI Dock 2は、本格的に設置する前に必ず環境確認を行います。その際の電源は発電機やポータブルバッテリでも構いません。また接続の際はLANケーブルが必須となるため、屋外でも使用できる衛星通信サービススターリンクやLANポート搭載Wi-Fiルータなどを使用します。

■環境設定 飛行

DJI Dock 2は、設置前に設置場所の評価を効率的に行います。機体のビジョンセンサーを使い周囲の環境を確認することで、その場所が強力なGNSS信号を受信できるかどうかを素早く判断します。この新機能により、設置場所の選定にかかる時間は従来の5時間からわずか12分に短縮され、大幅に効率が向上しました。

・安全性能

DJI Dock 2に組み込まれた2つのRTKアンテナにより、ドローンは自身のRTK信号の収束を待つことなく、正確な帰還位置情報を即座に取得できます。RTH位置情報を取得し、離陸までの最速時間は約45秒で、素早く作業状態に入ることが可能です。さらに新世代の画像認識技術のおかげで、機体は着陸マークをより正確に識別することができます。また中央に戻るスライドスロープの新しいデザインを採用することで、着陸成功率がさらに高まりました。



DJI Dock 2 から機体が離陸する様子



■DJI FightHub 2 とは

「DJI FlightHub 2」は、クラウドベースのオールインワン型システムで、DJI Dock2におけるドローンオペレーションを管理します。

• 自動航行のルート作成・編集

• ドローンで撮影したデータのアップロード・ダウンロード

• 飛行中のドローンのライブ視聴

• 2Dオルソ・3Dモデル作成

これらの機能を、ブラウザとインターネット環境があれば、プロジェクトメンバー誰でも利用することが可能です。



DJI Dock 2 をDJI FightHub 2からコントロールする様子



・クラウドモデリング

ドローンがルートミッションを完了した後、収集されたルートデータを活用して、運用環境を再現する3Dモデルを生成できます。このモデルには注釈を付けて情報を補足し、測定も行うことができます。そして、完成したモデルをダウンロードして利用することが可能です。



・ルートエディター

3Dモデルの活用により、一人称視点での視覚的なルート編集や模擬撮影結果のプレビューが可能となり、より直感的かつ効率的な操作が可能となり、ルート計画の精度が向上します。



・ライブアノテーション

対象物やエリアをハイライト表示して、効率的なミッション管理とリソースの割り当てを行います。アノテーションは、地上チームやパイロットなど、どのチームメンバーからも確認できるため、プロジェクトやタスクの割り当てをタイムリーに調整できます。

DJI Dock 2 仕様

DJI Dock 2 一般

34 kg(機体を除く)
ドックカバーを開いた状態:約1228×583×412 mm(長さ×幅×高さ)
ドックカバーを閉じた状態:約570×583×465 mm(長さ×幅×高さ)
100~240 V (AC)、50/60 Hz
最大1000 W
-25℃~45℃
IP55
1
離着陸時:8 m/s
4000 m
同時受信:
GPS:L1 C/A、L2
BeiDou2:B1l、B2l、B3l
BeiDou3:B1l、B3l
GLONASS:L1、L2
Galileo:E1、E5B
水平:1 cm + 1 ppm (RMS)
垂直:2 cm + 1 ppm (RMS)

DJI Dock 2 空調システム

28 V DC
TEC冷却式空調

DJI Dock 2 バックアップ バッテリー

12 Ah
12 V
鉛蓄電池
5時間以上

DJI Dock 2 センサー

対応
対応
対応
対応
対応
対応

DJI Matrice 3D/3TD 仕様

機体 DJI Matrice 3D/3TD

1410 g
1610 g
335×398×153 mm(長さ×幅×高さ、プロペラは含まない)
対角ホイールベース:463.2 mm
左右ホイールベース:359.9 mm
前後ホイールベース:291.4 mm
運用時: 12 m/s
離着陸時:8 m/s
50分
GPS + Galileo + BeiDou + GLONASS(GLONASSは、RTKモジュールが有効の場合にのみ対応)
-20℃~45℃
IP54


DJI Matrice 3D カメラ

4/3型CMOS
24 mm相当(35 mm判換算)
有効画素数 20MP
メカニカルシャッター
1/2インチ CMOS
162 mm相当(35 mm判換算)
有効画素数 12MP


DJI Matrice 3TD カメラ

1/1.32インチ CMOS
24 mm相当(35 mm判換算)
有効画素数 48MP
1/2インチ CMOS
162 mm相当(35 mm判換算)
有効画素数 12MP
40 mm相当(35 mm判換算)
ノーマルモード:640×512@30fps
UHR赤外線画像モード:1280×1024@30fps
(UHR赤外線画像モード有効時、機体は、周囲光の明るさに合わせて、UHR赤外線画像モードを自動で有効/無効にします。)
28倍デジタルズーム

DJI Dock 2


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